生活におけるインターネットの使用

スウェーデンではインターネットが生活の隅々まで入り込んでいる。

1.行政とのコンタクト
行政とのコンタクトには種々あるが、まず本人特定の必要がある使用(税申告、申請)などには電子証明書が使われ、個人番号を用いて申請を行う。行政機関は住民登録データベースにリンクしているので、個人番号を用いることにより、現住所や名前などの確認ができる。
個人を認証しない一般的なコンタクトにおいてもインターネットの使用が普通である。行政機関はインターネットを使って情報の提供に努めている(例えば保育園、学校、ホームヘルプ団体、特別な住居など)。もし特別な質問であっても、行政機関のホームページあるいはメールプログラムを使って質問を送る。質問の内容および行政機関の種類によって返答に要する日々は異なるが、早いところでは翌日には返事が届く。まずこれが、いちばん日本の行政機関と異なるところである。著者も厚生労働省に質問のメールを出したことがあったが、全然返事が来なかった。

2.一般会社の対応
一般会社でも個人番号を使用していて、顧客の現住所がわかる。銀行などはいちばん効率化された会社ではなかろうか。著者の場合、個人用とは別に仕事用の口座も作っている。もちろん口座を作るためには個人番号を必要とし、これによって銀行は顧客の現住所がわかる。異なった銀行間のお金の移動も、インターネットバンキングを使用する。このようにして銀行に行く必要はなくなったが、現金での入金などは銀行に行く必要がある。
バンクカードにしろクレジットカードにしろ、以前は支払いの際、身分証明書を見せていたが、現在では暗証番号を直接インプットする方式に変わった。カートは広く普及しているので、現金がなくても困らない。
一般にお店などでの現金の取り扱いをできるだけ少なくしようとする傾向があり、ストックホルムではバスに乗る際、現金でチケットを購入できない。公共交通は、日本のsuicaのようなカードを使う。鉄道、長距離バスなどもインターネットでのチケット購入に変わりつつある。
銀行および保険会社なども自動的に顧客の現住所を入手しているので、住民にとっては一つ一つ別に連絡する必要がないので便利である。一方、正確な現住所を登録していなければ、必要な連絡が来ないことになる。あるいは市のサービスが受けられない。なお短期を除いて、現住所と異なった登録住所を持つことはできない(本籍という概念はない)。

機器の寿命

寿命が来たのか、最近電子機器が相次いで使えなくなった。
まずは数週間前にIpodが使えなくなった。年代物なのである程度予期はしていたが、音楽が聴けなくなったのは困る。これよりも大きな問題は、数日前に外付けのハードを認識しなくなったことである。幸いなことに重要なファイルはこのハードには入っていないが、いろいろとダウンロードしたファイルが入っている。代わりのハードを購入品しなければならないし、ファイルを再びダウンロードする必要がある。一難去ってまた一難か。

イースター

明日はイースターで、一般のスウェーデン人にとっては4日の連休である。キリスト教でない者にとってはあまりピンと来ないが、大きな祭日である。スウェーデンでイースターといえば、卵、イースターの小枝、魔女である。宗教改革前はイースターに至る四旬節は断食の時期であった。またこの時期には鶏は卵を産む。このためイースターには卵を食べるのが習慣となったようであるが、他の国と同様に卵の殻に彩色の模様を施すのである。イースターの頃は冬から春になる時期で、これを祝って小枝に色彩豊かな羽根をくくり付けて祝った。これがイースターの小枝と呼ばれるものである。また魔女はイースターの頃には活発になり、聖木曜日に悪魔に会うために青い丘と呼ばれるところまで、箒にまたがって飛んで行くと言われている。この邪悪な力から守るためにドアには十字架を掛けたりということが行われた。現在ではこの習慣はないが、子供が魔女にふんして各家庭を周りお菓子やこづかいなどをもらう風習がある。

イースターの食事といえば、ニシン、サケ、卵、家庭によっては小羊などを食べる。そしてスウェーデン特産のmustと呼ばれる麦芽とホップで作った発酵ジュースを飲む。このジュースは主にクリスマスとイースターに飲まれ、ビールに代わるものとして1910年頃からの習慣である。

イースターが終われば、春が近づく。とりわけ、イースター後に行われるのが、冬の間にまいた砂を取り除く道路掃除である。曇りの日とか雨が降った次の日ぐらいには、道路清掃作業が本格化する。

ルシア祭

一番スウェーデンらしい催し物の一つにルシア祭がある。ルシアの語源はLux(光)であるが、直接には殉教死したシシリア島の聖ルシアからきている。伝説によると、聖ルシアは結婚のための持参金を貧乏な人たちのために使ったため、不幸な死に方をしなければならなかった。伝説の方はさておき、他に重要な理由がある。13日は旧暦で冬至に当たり夜がもっとも長い日である。さらにもう一つ重要なのはキリスト教の断食期間が13日に始まるということである。だから昔は13日には朝(3、4時頃)から、それにそなえて大食をした。

ルシア祭といえば、pepparkaka(ジンジャー入りのビスケット)、lussekatt(サフラン入りのパン)などが思いうかぶ。pepparkakaというのはもともと1200年代に十字軍の遠征とともに、中近東から伝わってきた。これは昔honungkakaと言っていたことからみて、高価であったハチミツ入りだったからこそクリスマス頃に食べたと思われる。lussekattもルシアに食べるが、言い伝えによると悪魔は猫の形を借りて出てくるといわれているので、猫の形をしたパンを食べるというのは魔除けかも知れない。

白いドレスを着たルシアが登場するのは1800年代に入ってから、ヴァルムランド地方であった。この伝統も1850年代にはウプサラやルンドなどの大学町では県人会を通じて伝わり、1920年代になると教会や禁酒運動組織などがルシア祭を催し始め、徐々にスウェーデン全国に伝わった。初めこのルシア祭がヴァルムランド県人の郷土愛の現れであったごとく、外国に住むスウェーデン人にとっては、ルシア祭はスウェーデン人である心の拠り所となったのである。



ヘルシングボリー市マリア教会

ドロットニングホルム離宮


Drottningsholms slott

積雪後のドロットニングホルム離宮 2012年12月6日撮影
ドロットニングホルム離宮には国王夫妻が住んでいる。

地下鉄駅のアート




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