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穏健党のスキャンダル

 
 スキャンダルがふたたび持ち上がった。首相の右腕である女性政務次官がレストランで記者と抱き合っているところの写真を新聞に載せられたのである(なお新聞の調査によると、この次官はスウェーデンで17番目に影響力がある人物らしい)。異性問題が問題なのではなく、権力を監視すべき記者との親密な交際(?)が問題とされた。これだけであれば、大きくは問題にはならなかったが、さらに問題が発覚した。

この政務次官は、この日危機管理の当直ではなかったかという疑問である。当直といっても、首相府に詰めているわけではないが、2時間以内に首相府に駆けつけられるという条件があるらしい。次官は酒を飲んでいたようなので、何かがあった場合に職務を遂行できるかという疑問が出された。首相は、国家秘密という理由でこの日の当直の政治家は誰かということを明らかにすることを拒否した。しかし31日夜遅く、次官は辞表を出した。次官は首相に対しては仕事ができないほど酒は飲んでいないと説明したらしいが、記者が所属するテレビ会社が酒の領収書を公開したのであった。1日の国会質疑において、次官が当直であったということを首相は公表した。さらにこの日、次官と記者が汚職で訴えられた。
酒代は記者が払っているが、二人でおよそ1000クローナ(1万8千円ほど)の酒代が贈賄の疑いがあるというのである。一般論として、費用が300-400クローナまでであれば問題ないといわれているので、境界線ぎりぎりである。日本では考えられない額である。今回、次官よりもラインフェルト首相に対する批判の方が大きい。初めから間違いを認めていれば、ここまで事件は大きくならなかった。また新政権の政治家になった人に若い人が多く、行政などの経験が少ないことも問題の一つとしてあげられている。政治スキャンダルのこの政権だけの特許ではないが、1年間の間に大臣、次官など合わせて5人がスキャンダルで辞めたのである。(2007年10月31日記、11月2日追記)

 この辞めた次官の一時的後任に、外交問題担当の次官が任命された。次の日、どの様にして調べたのかは知らないが、ある夕刊紙はこの次官が脱税をしていたと書いたのである。別荘の改築に際して、雇用税(社会保険料)を払わないで大工を雇ったというのである。ここで終わらなかった。次の日にはストックホルム市の政治家として重臣であり妻は欧州議会の議員である穏健党の政治家が13年間にわたって、雇用税を払わないでお手伝い(清掃)を雇っていたという話である。
それからマスコミは国会議員、次官などにもアンケート調査をし、税金のごまかしが多いと載せた。年間の支払額が1万クローナ以下である場合、雇用税は支払わないで良いが、明細書を国税庁に送らなければならない。多くの場合、これがされてなかったようで、税金のごまかしとはいいかねる。新聞には、この手の話はいい加減にして欲しいという意見もある反面、ごまかした政治家は辞めるべきだという人もいる。そして穏健党と連合を組んでいる他の政党の代表は無言を決め込んでいる。正直なところ、これくらいスキャンダルが続く政党も珍しいが、マスコミも税金のごまかしと明細書を送っていないという手続き上のミスとを区別するべきである。

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