選択の自由と私立保育園・学校の増加

最新記事「選択の自由と私立保育園・学校の増加ースウェーデンの例」がやっと発行されました。
雑誌名は『医療福祉研究』第21号(金沢大学地域創造学類社会保障研究室内 医療福祉研究会)です。

個人情報の外部流出

新聞によると、また個人の医療情報が外部流出した。
「岐阜大(岐阜市柳戸)は27日、同大医学部付属病院の患者1824人分の個人情報などが入ったUSBメモリー1個が盗まれたと発表した。同大によると、22日午後8時ごろ、同大医学系研究科の大学院生の30代男性が、岐阜県瑞穂市内のパチンコ店駐車場に車を止めて約1時間後に戻ると、窓ガラスが割られ、USBメモリーなどの入ったカバンが盗まれていたという。ーーーーメモリーには85年から昨年までの同病院眼科の患者1824人分の名前と、手術データ2726件、患者ID、生年月日、視力に関する情報などが入っていた。ーーーー」

上記の事件はマイナンバーとは関係ないが、マイナンバー制度が導入されようとしている時に、あまりにも情報管理がお粗末である。不正使用がなくても、個人情報の外部流出そのものが問題で、謝罪して済む問題ではない。医療情報だけでなく個人情報一般の管理が適正に行われているか監査を行う独立機関を早く設置するべきである。

保育政策の強化

保育はスウェーデンの家族政策において重要な位置を占め、すでに70年代から強化されてきた。特にこの10年間は出生が増えているので、より対策を強化する必要がある。その対策のひとつは幼児が保育園に行ける権利を強化することである。法律によって、市は申請からおよそ3ヶ月以内に保育園を確保しなければならない。

統計を見てみると、大きな変化が読み取れる。2011年に保育園に行っていた園児はおよそ47万人で、2000年に比べておよそ50%も増えている。2000年には1-5歳児の66%が保育園に通っていたが、2011年には83%の幼児が保育園に通っている。このように保育園に通う幼児総数でも割合でも増加した。またこの期間、私立保育園に通う園児の割合は18%から24%に増加した(市立保育園に通う園児の割合は減少しているが、総数では増えている)。

保育園児
保育園児の総数(万人)


最近の新聞記事によると、ストックホルム市では出生数の増加により保育園が不足していたが、今年は法律による3ヶ月の規定を満たせると談話が載っていた。

「船から落ちた」

尖閣諸島の魚釣島への上陸問題が話題になっているが、ANNニュースによると、ある議員曰く「風にあおられまして、船から落ちてしまいまして、無我夢中で泳いだ先が魚釣島だった。ーーーー」。
いい訳なのか、何なのか。

原発に対する世論

1980年に行われた原発に関する国民投票は日本でもよく知られているが、その後の変化はあまり知られていないようである。2009年2月の保守政権による合意によれば、エネルギー政策の原則は環境の維持、競争力、供給の安定性であり、原発に関しては「既存の原発が寿命を向かえるまで使用し、更新も認める。ただし新設は認めない」というものである。原発問題は時代の流れ、政党間の意見の違い、政治的妥協などがあり、外から見るほど一枚岩ではない。


nuclear power


2012年10月12日追加
上の図はヨーテボリ大学政治学科によって毎年行われている世論調査の結果である。調査が行われ始めた1986年から、原発の使用賛成派は増加、反対派は減少し、2002年からは賛成派は反対派を上回った。
2011年、原発賛成派が46%、反対派が36%で、前年度に比べて賛成派が減り、反対派が増えた。しかし依然として賛成派は反対派よりも10ポイント多く、これは2004年頃とほとんど変わらない。この変化は福島原発問題の影響であると思われるが、これが短期的なものか、長期的な影響であるのかはまだ不明である。
関連団体への信頼性を観ると、おもしろいことがわかる。前年度に比べて環境団体への信頼性が増えることは考えられることであるが、原発産業に対する信頼性は前年度と同じであり、国の監督機関への信頼性は若干増えていることである。なおジャーナリストに対する信頼性も増えている。しかし信頼性は年による変化が大きいので、もう少し詳細な分析が必要である。

オリンピック報道

オリンピックが始まってから、テレビを観る機会が増えた。しかし他の国と同じように、スウェーデンのテレビ番組も自国中心なので、日本が出る試合は前もって調べなければならない。見逃してしまうことも多く、最後はインターネットでの試合のアップロードを探すことになる。このブログを書きながら、女子バレーボールの3位決定戦を観ている。
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Taro

Author:Taro
OKUMURA CONSULTING社代表
Sweden

スウェーデンの社会政策などを日本に紹介する仕事をしています。
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