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在宅育児手当

日本のある新聞にスウェーデンの在宅育児手当の簡単な紹介があったが、かなり美化された記事であった。日本語の在宅育児手当に相当する制度としては、両親保険制度による90日間の保証と現在の在宅育児手当がある。在宅育児手当は政治的に賛否の議論が大きい問題である。
在宅育児手当は保守政権によって1994年に導入されたが、同年9月の選挙によって政権についた社民党政権はすぐにこの制度を廃止した。その後、一部の市では同様の制度を独自に作ったが、最終的にこれは法律違反と判断された。2006年に政権についた保守連合の中でも、特にキリスト教民主同盟はこの制度の導入を公約に掲げた。現在の在宅育児手当は2008年に導入されたが、利用者は多くない。
社民党などはこの制度に反対であり、その理由のひとつは女性を家庭に閉じ込めるものであるということである。賛成派はもっと在宅での育児にも経済的保証をするべきであるという意見である。この制度の利用者には移民者が多く、中および長期的な影響が注目されている。移民者などが就労などの支援策を受けるのではなく、育児のために家に留まるのが良いのかどうか、さらには保育園などに行かない子供たちがスウェーデン語不足などによりさらに勉学および就労が難しくなるのではないかという危惧である。問題は在宅における育児を選択すること自体ではなく、これに対して経済的補償を行うことが合理的な税金の使い方であるかどうかと、問題の政治的宗教的背景である。(2010年6月7日記、2012年4月20日追記)
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