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選挙運動

選挙公約
選挙運動が始まる前から、各政党あるいは各ブロックは選挙公約を公表、選挙が近づくにつれ、公約内容も詳細になってくる。以下、新聞記事から各ブロックの公約をまとめてみた。なおスウェーデンが90年代初頭の経済危機から学んだことは、公的財政の健全な運営が必要不可欠ということで、これは両ブロックの共通した認識である(どこかの国とは異なる)。

左派ブロック
295億クローナの減税。レストランなどにおける消費税減税、高齢者減税など。
332億クローナの増税。ガソリン税、所得税、財産税など。
就学手当の増額、大学定員増加、義務教育7年からの成績表。
民間医療会社の自由開業制度廃止、幼児、高齢者の家庭訪問のためのドクターカーの導入、19歳から24歳までの歯科医療の無料化。
10万人の就労増加、実習制度の拡充、雇用保障の強化、失業中の青少年のために雇用税(社会保険料)の廃止。
夫婦で施設(特別な住居)に入居できる権利保障の導入。
幼稚園において、最低園児5人に対して職員1名とする。最高負担額の減額、時間外の保育の可能性、母子家庭の援助強化。
傷病休暇における最高日数廃止、傷病休暇手当の最高額増加(長期的には、すべての人が所得の80%が保障されるようにする)、失業保険給付の強化

右派ブロック
267億クローナの減税。レストランなどにおける消費税減税、高齢者減税、5回目の就労所得減税など。
20億クローナの増税。アルコール税、たばこ税など。
新しい教育指導要綱、義務教育6年からの成績表、低学年における授業時間の増加。
医療における患者安全の強化、歯科医療改革、待機期間減少プロジェクトの発展、救急医療における待機時間の減少。
69歳までの雇用保障、見習い制度の導入。
夫婦で施設(特別な住居)に入居できる権利保障。自由選択制度の拡充。
社会保険制度について調査、失業保険制度の強制化への方向付け
有子家庭のための住宅手当強化。(2010年9月5日記、9月15日追記)

選挙運動
 スウェーデンではいつから選挙運動が始まるという規定はないが、選挙年の8月になると選挙運動も活発化する。新聞やテレビでは党首討論、党首質問、討論会が連日行われ、各政党も支持者を増やすために公約を発表したりする。特に、保守系ブロックだけではなく、政権獲得の折には連立政権を組むと公約している革新派ブロック(社民党、左翼党、環境党)も党首が共に公約などを発表することが増えている。これによって、二大ブロックの選択というイデオロギー選挙の重要性が増した。選挙を前にして、各政党では各分野の政策、公約を発表、マスコミも政策ごとの違いを載せたりする。なおスウェーデンの選挙は、立候補者個人に投票する可能性もあるが、政党に投票するのが基本なので、立候補者個人よりも政策の特徴、違いが優先される。なお今日(8月30日)、著者の所にも選挙権カードが郵送されてきた。著者は日本籍なので、市議会と県議会の選挙権である。(2010年8月31日記)

 選挙まで2週間を残すのみとなったこの頃、各新聞では世論調査の公表、公約の分析、比較などが続き、テレビでは党首討論、質問などがほぼ連日行われている。今日(9月6日)の新聞に、国民が考える重要な政策課題が載っていた。次の分野が重要だと思われている(大きい順に)。1.失業/就労、2.医療、3.教育、4.高齢者ケア、5.幼児保育、6.高齢者の経済的条件、税金、8.環境、9.スウェーデン経済/成長、家族政策などである。重要分野は2006年の選挙とほぼ同じである。この数ヶ月間では、環境および社会保険の重要さは減り、就労問題がさらに重要さを増している。以外だったのは、経済の好調予測に応じて、スウェーデン経済の重要性が相対的に減っていることである。公約を見てみると、高齢者減税、学校における成績表などのように、両ブロックの政策の違いが少なくなっている分野がある反面、財産税の再導入、社会保険給付の水準、民営化、就労政策など考え方の違いによる政策の違いも徐々に明らかになってきた。(2010年9月7日追記)

スウェーデンでは公文書公開制度が発達していて、この制度を一番利用するのはマスコミである。各政党の立候補者リスト(国会)にはおよそ5000人が上げられていて(この中から349人が選ばれることになる)、DN紙はすべての立候補者の調査を行った。もっとも若い立候補者は18歳、立候補者の中で女性の割合が一番低いのは穏健党で41%、高いのは左翼党51%である。平均年齢が一番低いのは社民党で44歳である。平均年収が一番低いのは環境党で28万1000クローナ(2009年)、一軒家に住んでいる割合が一番高いのはキリスト教民主党で62%、大学以上の教育を受けている割合が一番高いのは環境党で76%である。党首への質問および党首討論は何回となく行われてきたが、選挙運動の最後を締めくくる党首討論が17日金曜日の夜にスウェーデン放送にて行われた。一部白熱した議論もあったが、政策討論はこれが最後である。(2010年9月19日追記)


立て看板

選挙に燃えているストックホルム。街路には各政党の選挙ポスターが張り出されている。党代表の写真/公約が載ることが多い。

小屋

広場には各政党の選挙小屋ができ、市民からの質問などに答えている。写真は社民党の小屋(候補者ごとではない)である。


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