スウェーデンに郵便局はない?

ある日本のホームページを読んでいたら、スウェーデンに は郵便局はないので不便になったと書いてあった。誤解を与える書き方である。国営の郵貯銀行は民営化されて、1990年にNordbankenに吸収され た。さらに1993年には郵便業務は自由化され、以前の郵便局は1994年に国営の郵便会社として改変された。郵便業務は自由化されたが、法律によって国 営の郵便会社は全国的な普通郵便の集配サービスの責務を負っている。2000年代には、窓口業務は大きな変化を遂げた。現金業務取り扱いのために Svensk kassaserviceという別会社が郵便会社の子会社として作られ、いくつかの銀行の代理業務を含めた現金取り扱いが行われた。なおこの会社は 2008年末に解散し、窓口業務はNordeaという銀行に吸収される。

 郵便の窓口業務も変化した。大口顧客に対しては別のセンターが 設けられ、民間会社と競争している。一般の郵便および小包に関しては、地域のガソリンスタンドやスーパーなどと契約が結ばれ、郵便物取り扱い業務を行って いる。サービスが悪くなったという話しを聞くことがあるが、一般論としては何とも言えない。私が住んでいる地域では店の開店時間が長いので、反対に便利に なり特に不満はない(旅行者はどこで郵便を出せるかがわからないので、不便に感じることは考えられる)。

 インターネットの発達による支 払い形態の変化が現金業務の変化をもたらした要因であり、スウェーデンで一般的な郵便為替による支払い業務は上記のNordeaに吸収されている。現在で は、これらの支払いは(自動引き落としでなければ)自分の銀行口座から引き落とす手続きをインターネットで行う。高齢者などのようにパソコンを持っていな ければ、自分の口座から引き落とすために郵便為替にサインをして銀行の郵便為替取り扱い事務所に送るだけである。(2008年3月1日記、3月11日追 記)
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