医療の質の比較

 90年代から、スウェーデンでは質の比較が注目され始めた。もちろんそのためには、必要な統計が存在しなければならない。2006年から、医療の質の比較分析が発行され始めた。今年発行された報告書においては、医療の結果、アクセス、患者の意見、費用など、75の指標でもって各県の医療が比較されている。例えば、5年以内の直腸ガンによる死亡率、3種類以上の医薬品を処方されている高齢者、医療に対する住民の信頼度、患者が当日に医師に会えた割合などである。これらの目的は比較することによる医療の底上げである。同様にして、高齢者ケアにおいても同じような比較統計が報告され始めた。高齢者ケアの場合は、290の市の比較で、13の指標が使われている。例えば、転倒事故により病院に行かなければならなかった高齢者の人口割合、施設のスタンダードが住宅水準を満たしていない割合、ホームヘルプを受けている高齢者の割合などである。これらの指標が質のすべてではないが、比較することにより、市の高齢者ケアの向上が図られる。例えば、市の施設のスタンダードが良くなければ、施設のスタンダード向上に力を入れるとか、高齢者の転倒事故が多ければ、転倒事故予防のための対策に力を入れるとかである。(2007年10月10日記)
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