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学校でのいじめなど

大津市の虐め事件が話題になっているが、スウェーデンの状況を少し調べてみた。これは中等教育までのすべての学校に適用される学校法第6章に規定されている。タイトルはいじめではなくもう少し対象が広い「侵害行為」である。これには暴力、虐めだけではなく、不当な手紙、電子メールを送ることも含まれる。
学校法によって、各学校は侵害行為を予防するための対策を講じなければならない。教員はそのような行為を知ったならば、これを校長にに報告し、校長は市に報告しなければならない。なお学校庁から、ガイドラインなどが公表されている。
生徒あるいは親が市の調査に不満ならば、学校監査庁に訴えることができる。学校監査庁はすべての学校(中等教育まで)を監査する国政機関で、生徒オンブードと呼ばれる特別職がおかれている。オンブードという言葉は代理という意味で、生徒オンブードは差別、いじめ問題などの広報に努めると同時に、侵害行為などを調査し、報告書を出す。生徒オンブードは学校あるいは市に対して意見を述べ、場合によっては市が生徒に賠償金を支払うことを要求することもできる。もし市が従わなければ、生徒オンブードは生徒の代理者として裁判に訴える。なお裁判において証明義務は市側にあり、市は侵害行為がなかったことを証明しなければならない。
法律的に興味があるのは、政府機関内に生徒の代理を務める役職が出来たことと、損害賠償は学校側が十分な対策を取らなかったと判断されたときに請求されることである。裁判か和解になるが、学校側が十分な対策を行ったということを証明しない限り、支払い責任がある。数年前、マルメ市のある学校に通っている生徒の代理として学校に対して今までで最高額である15万クローナの損害賠償請求を行うという記事が新聞に載っていた。なお最終的に、学校(市)側と生徒オンブードは賠償額について和解し、和解額は8万7500クローナであった。

すべての学校の監査を行うのは学校監査庁であり、定期および不定期に学校の監査を行い、最悪の場合学校の運営許可を取り消すこともある。また生徒、親は訴えを行うことも出来る。2011年訴え件数は2651件であり、このうち侵害行為は41%である。2651件のうち1536件について決定が行われ、およそ半分において学校あるいは市が批判されている。またこのうち54件について、市の損害賠償を決定した。

なお差別による虐めあるいは侵害行為に対しては、差別法が適用され、差別オンブズマンが対応する。

生徒オンブード
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