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個人番号と医療情報

日本ではマイナンバーとは別に医療IDが議論されているが、スウェーデンでは広く個人番号が使われている。医療における個人情報の管理は厳格で、一部の特例を除いて、外に出されることはない。一方、住民の現住所などの住民登録情報は個人番号を使って定期的に国税庁住民登録部から関係機関に連絡される。行政機関が個人番号を使っているということは、各行政機関の住民登録情報が常にアップデートされているということである。
医療の責任は県にあり、各県ごとに医療データベースの仕組みは異なる。一部の県では県医療データベースを作り、各病院は電子カルテなどを県の医療サーバーに保存している。他の県では、病院ごとにサーバーを作っている。最近話題になっているのは、カルテの共有化である。もちろん関係者しかカルテを見ることは出来ない(以前に訪問した病院の訪問看護では、すべての関係者はサーバー上の同一カルテを使っていた)。なお患者が自分のカルテを家のパソコンで見られる可能性の議論はあるが、セキュリティの問題から、まだこれは可能にはなっていない。
一部の医療情報が全国的に集められている例が2つ存在する。1つは病院入院情報で、これは社会庁がマクロ面での分析、統計のために集めている。これを使って各県あるいは病院ごとの医療結果の比較などが出来る。後のひとつはクオリティ登録と呼ばれる医療登録である。現在、クオリティ登録は73あり、 疾病ごとに治療、結果などが登録され、分析、統計のために利用される。なおクオリティ登録は、患者が望まないのであれば登録を拒否できる(私も手術をした時に、登録を承認した)。クオリティ登録の個人情報には登録した医療機関のみがアクセスできるが、マクロでの統計情報はこの限りではない。
病院などの医療情報が外部に漏れたというのは聞いたことはないが、病院の看護師が直接の担当ではない患者のカルテを見たということは、以前に話題になった。
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