救急搬送

日本で、患者が救急搬送されたが病院の受け入れを断られて死亡したという記事をたまに読むことがある。スウェーデンではありえない話である。
これは病院が公営か民営かとも関係ない。実際に、救急病院のひとつは民営である。救急病院は原則地区割りであり、ある地域の救急医療は原則決まった病院で行われる。言い換えれば、この地区の救急搬送はすべてこの病院に行われ、この病院はそのための職員配置、病床確保の責任を持つ。
あとひとつの違いは配車のあり方である。スウェーデンでは、すべての県にSOSセンターが設置されていて、救急車の配車を行う(救急車の配車は、医療を行っている県の責務である)。そしてこのセンターには必要な医師、看護師が勤務している。何らかの理由で決まっている病院に患者を搬送できなければ、代わりの病院を探すのはこのセンターの役割である。また医療を運営している県の間でサポートの取り決めが行われている。
スウェーデンでも90年代に産婦人科病床が不足し、妊婦を隣の県の病院に搬送するということが行われた。しかしこの場合も、病院の手配をするのは上記のSOSセンターで、救急車の職員が個別に行うのではない。

Sos alarm


SOSセンターは全国的に救急番号112の対応を行っている。ストックホルムにあるSOSセンターは地下30メートルにあり、通常爆弾に耐えられるようになっている。非常時には外界と隔離されても、1週間程度ここで生活できるらしい(写真は10年前に取ったものである)。
112の他に、いくつかの連絡先がある。11414は緊急でない警察連絡、1177は医療情報、11313は事故および危機状況に関する広報番号で、全国共通となっている。



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