スウェーデンの社会保障費

各国とも社会保障費の増加が話題になっている。スウェーデンの社会保障費はEUのESSPROS統計(日本語では社会保護費と訳されている)に統合されていて、日本政府が使っている統計とは内容が若干異なるが、スウェーデンの数字を調べてみた。
スウェーデンの社会保障費は1993年から2011年まで、名目で76%増加した。しかしスウェーデンでは名目での比較は行われない。普通時系的変化を見るためにGDP比を使う。この期間、GDP比では37,3%から29,4%まで減っている。
日本で特に話題になっている医療費(現物給付と現金給付)は、同期間中GDP比で8,3%から7,4%まで減っている。これを現金給付と現物給付でに分けてみると、現物給付は割合ではほとんど変化がないが、現金給付はGDP比で2,1%から1,1%まで減っている。

なお統計上注意しなければならないのは、一部の現金給付は課税されるということである。この結果、医療費の現金給付である傷病による休職保障費は課税されて、およそ25%は税金として再び国庫に戻っている。この結果、負担と給付は二重計算されている。
スウェーデンの社会保障給付費はGDP比で28,9%であるが、課税される分を差し引くとGDP比で25,6%になる。
社会保障費の正確な国際比較をするためには、社会保障費の課税および税控除費用も考慮しなければならない。
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