A swedish tax-benefit simulation model

スウェーデンの個人番号はただ単に「管理」するために使われるのではない。政策の影響予測や評価にも使われる。そのひとつの例はFASIT(A swedish tax-benefit simulation model)と呼ばれるデータベースである。このデータベースは統計庁が家計調査などから作成し、財務省、国会の調査局、他の研究機関が利用する。
このデータベースは毎年およそ200万人の課税情報、社会保険の給付情報などが集められ、課税および給付の条件がプログラム化されている。そして財務省などは例えば住宅手当を月に100クローナ増額すれば、国の負担はいくら増える、各所得者層ごとの可処分所得の変化などの計算ができる。このようにして予算時には政策変更に伴う影響を予測分析することが多い。なお所得情報は確定所得なので2年前の数字であり、ここから数年間の所得の変化も予測される。

統計庁のすべての情報は秘密守護法によって守られていて、特例は研究目的での匿名化された情報である(匿名化された個人情報には通し番号が振られ、統計庁が個人番号と通し番号を結ぶ鍵を持つ)。以前は使用を認められた各研究機関に匿名化された情報をCD/DVDで提供していたが、最近は統計庁のデータベースに直接アクセスするようになった。財務省などの外部の機関はデータベースにアクセスして計算、分析するのみである。またこのデータベースは各年の抽出であり、個人の年ごとの変化を見るものではない。パネル調査のために、統計庁はLINDAと呼ばれる別のデータベースを設置している。
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