地方自治体連盟

日本では、スウェーデンの地方自治が話題になることが多い。しかし十分機能が認識されていないのではSKLというスウェーデン地方自治体連盟である。この連盟はすべての地方自治体(290の市および20の県)を代表し、国や他の機関に対しては地方自治体の総意として意見を言う。また労働組合に対しては雇用主と機能している。さらに地方自治体業務に関してシンクタンクの役割を持っている。
もちろん市や県によって意見が異なる問題もあるが、合意できる範囲において総意を発表する。また意見の異なる市や県の間でも合意に努めようと努力がされる。たとえばエーデル改革における訪問看護の責任問題に関し、市や県の間で意見が異なり、最終的に合意ができた地方自治体においては訪問看護を市に移すという方針が採択された。そしてこれが国の方針にもなった。
地方自治体職員の給与はまず、地方自治体連盟が各労働組合と全国的合意を行い、それから各市においてそれぞれ合意をする。もちろん国は地方自治体職員の給与レベルについて意見を述べることはないし、意見を言う権限もない。この中央交渉において、各労働組合は交渉方針を立てる。たとえば女性の多い職種の給与の増額に力を入れるとか、給与の男女格差をさらに減らすなどの方針である。
三番目はシンクタンクとしての機能である。地方自治体連盟はおよそ440名の職員を持ち、各分野の専門者がいて、国や地方自治体と協力することが多い。たとえば高齢者ケアにおける質の比較は国と地方自治体連盟の共同プロジェクトであり、対象はすべての市である。この比較は別のブログページに書いたが、これによって各市が比較できる。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Taro

Author:Taro
OKUMURA CONSULTING社代表
Sweden

スウェーデンの社会政策などを日本に紹介する仕事をしています。
詳しいプロフィール

カウンター
検索フォーム
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク