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特別な住居と「安心住居」

高齢者施設/住居などの建設に対して特別な補助金制度は存在しないが、政府は方向性の推進あるいは問題点があると見られる時には一時的な補助金制度を導入する。2001年から2005年、スウェーデンでは1万8千戸の特別な住居が減った。このためスウェーデン政府は、2007年から高齢者施設/住居の建設および改築に補助をすることを決定した。導入時における対象は特別な住居のみであったが、2010年から「安心住居」にも拡大された。

特別な住居は行政の決定によって入居するが、「安心住居」は新しい住居形態で、以前のサービスハウス(特別な住居に含まれる)によく似ているが、入居に関しては行政は関与しない(他の住宅と同じく住宅斡旋所に申し込む)。「安心住居」の対象は70歳以上で、普通の住居に一人で住むことに不安な70歳以上の高齢者が対象である。補助額は新築の場合1平米あたり2600クロー ナ、改築の場合2200クローナである。補助の対象となる居室面積は最高35平米、1居室当たりの共有面積は15平米までとなっている。なお補助を得るのは建物の所有会社である。

先日、2007年から2012年までの途中経過が報告された(補助は2014年で打ち切り)。これによると、2012年末まで289件、9381人分の特別な住居、75件、2031人分の「安心住居」に対する補助が認められた(補助金総額13億クローナ)。特別な住居のうち79%が新築、14%が改築で、「安心住居」は57%が新築。26%が改築である。特別な住居の新築費用は1戸当たり107万クローナ、改築費用は1戸当たり85万クローナで、これに対する補助額は1戸当たり新築と改築それぞれ12万クローナ、9万クローナになる。同様にして、「安心住居」の新築費用は1戸当たり152万クローナ、改築費用は1戸当たり81万クローナで、これに対する補助額は1戸当たり新築と改築それぞれ14万クローナ、13万クローナになる。「安心住居」の新築費用が特別な住居よりも高いのは、居室の大きさによるものである。平均的な特別な住居はキチネット付きの1居室であるが、平均的な「安心住居」は台所付きの2居室である。なお特別な住居における共有面積は「安心住居」における共有面積のほぼ2倍になる(30%と14%)。特別な住居で介護住居と呼ばれるものは、原則ユニットケアで、ユニットにおける生活が中心となる。このため、台所、食堂、居間などの共有部分は重要な意味を持つ(以前に比べて広くなっている)。

なお「安心住居」は一般住居であるので、ケアはホームヘルプとして地区のホームヘルプ団体によって行われる。「安心住居」はサービスハウスに代わるものとしてまだ試行錯誤の状態で、将来的に見直しされる可能性も存在する。「安心住居」はホームヘルプを受けることが出来てもユニットケアでもないので、介護度が中度以上になると住み続けるのが難しい。つまり「安心住居」は普通の住居と特別な住居の中間形態である。
あとひとつの問題は「安心住居」およびシニア住宅が一般住居である点である。高齢者の場合、入居するためには家賃の2倍の収入(年金などの収入)が必要とされる。新築の場合ほど家賃は高くなる傾向があり、(住宅補助があるにもかかわらず)結果として相対的に年金などの収入が多い高齢者のための住居になり危険性がある。
(2015/09/24再編集)
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