スウェーデンの在宅主義

スウェーデンの在宅主義が十分理解されてないことは、このブログでも書いた。最近、スウェーデンの在宅主義について講演する機会があったのでこれをまとめてみた。

・出来るだけ長く現在の住居(一般住居)に住み続けられるようにするのが大原則である。
・現在の住居に住み続けることが難しくなったときに、初めて「特別な住居」への移転が考慮される(申請する)。
・ほぼすべての「特別な住居」は、建設・計画法による住居基準を満たし、死ぬまで住める。このため、特別な住居も在宅である。日本のように施設対在宅という対立構造にはならない。
・一般住居に住み続けることは自由選択であるが、特にこの10-15年間特別な住居の入居は難しくなったと言われている。このため一般住居に住み続けることは、住み続けざるを得ないとの観点から「強制」だと批判されることが多くなってきた。在宅(一般住居)における介護は特別な住居での介護よりも安いとは限らない。市のコストが安くなっても社会的コストが高くなるということも考えられる。
・特別な住居への入居が遅くなり、入居者の平均居住期間が短くなった。
・なおこれらはハードとしての住宅の問題ではなく、ケアのあり方の問題である(この結果として、シニア住宅や「安心住居」などの中間的な住居の必要性が高まった)。


スクリーンショット 2015-12-11

元社会大臣による批判記事。DN 2013/10/18
タイトルは「高齢者が介護住居を拒否される時、在宅での強制ケア」


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