難民申請者の生活保障

他の国では難民の社会保障を下げるなどの議論があるが、スウェーデンではそのような方法をとっていない。

難民の子供はスウェーデン人と同じように保育園、義務教育、高等学校に行く権利を持つ。
難民申請者はほぼスウェーデン人と同じ条件で、医療を受けられる(移民庁が発行する登録カードを見せる)。医療費の個人負担が50クローナ以上の場合、移民庁から超過分の支給を受けることが出来る(プライマリケアの初診料は普通、200-300クローナである)。

申請中は移民庁が直接管理する施設あるいは委託を受けた民間施設に住むことができる。知りあいがいれば知りあいのところに住むことも可能である。最初は一時的な施設に住み、徐々に住居などに移る。なお成人を同伴しない未成年申請者の居住や生活に対する対応は市で行われる。
施設での居住および食事は無料である。

申請の結果が出るまで個人の所持金での生活が困難な場合、政府から日当費を受けることが出来る。ただし他の国のように身体検査などは行われない。日当費の支給のために銀行カードが使われる(普通のカードど同じように店での買い物の際に使用でき、パソコンを使って残額などをチェックできる)。(日当金支給の事務手続きの簡素化のためにある銀行と契約を行い、カードが作成された)
日当費は大人一人24クローナ、子供一人12クローナである。施設ではなく知りあいのところなどに住んでいる場合、この額は増額される(たとえば大人一人71クローナ)。

申請者の個人認証が十分である場合、働くことが出来る。この場合、労働許可書は要求されず、特別扱いとなる(移民庁が発効する登録カードを見せる必要がある)。職を得た場合、本人は移民庁に報告し、雇用者は移民庁および国税庁に報告しなければならない(源泉徴収の手続きが必要である)。

滞在が許可されれば、難民の担当は移民庁から各市に移され、各市が定住のための支援を行う。なお新しい法律(この3月から施行)により、すべての市が居住が許された難民の受け入れを分担しなければならなくなった。

移民庁からはいくつかの言語で広報が行われている。以下は英語の場合。
https://www.youtube.com/watch?v=5Wu3D0N7iZ4&index=9&list=PLKyURAcSFgKRa6KdxGL74gQWih52-AYcz
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