新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム

 仕事柄、審議会、研究会などの議事録を読む機会がある。しかし会議の種類によっても異なるが、いくつか疑問点がある。その第1は会議の独立性がわからないことで、ただ単に厚労省などの案にお墨付きを与えるのが役割のような会議もある。第2は、どの会議も構成員が多いことである。これで効率的な会議が行えるとは思えない。第3に、議事録の公開は以前に比べて良くなってきたようではあるが、多くの場合、議事録とは毎回の発言議事録であって、会議そのものの報告書ではない。もちろん報告書が出されることは多いが、議論された案件の分析が不十分である。このためどの様な認識、分析にもとづいて、このような結論を出したかというのがわかりにくい。第4に、このような審議会、研究会には研究者が入っているのが普通であるが、研究者が客観的情報あるいは研究結果にもとづいて発言しているかどうか、疑問に思う時もある。
 最近、厚生労働省の「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」で事務局と一部の構成員との間で揉めているという情報が入ってきた。認知症患者の退院促進のための「目標値」として、同じ月に入院した患者の50%が退院するまでに約半年間かかっている現状の期間を、2020年度までに2か月間へと短縮することなどが盛り込まれたようである。そもそも、認知症者がなぜ精神病院に入院する必要があるのかわからないし、入院期間短縮のための方法論、退院後の受け皿についての案がないようである。
 
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