キャンディーズ伝説3

キャンディーズ伝説の第3話は太田裕美さんのキャンディーズ参加である。田中好子さんの代わりという記事もあれば、4人目という記事もある。インターネットで調べてみると、これはどうも時期を無視した話のような気がする。まずキャンディーズの三人はNHKの「歌謡グランドショー」のマスコットガールとしてオーディションで抜擢され、「キャンディーズ」と名付けられたのはよく知られている。このオーディション(二次選考)には太田裕美さんを含む8-9人が参加していたと、太田さんはあるラジオ番組で発言している。そして最終的にキャンディーズの三人が選ばれた。重要なのはマスコットガールとして選抜され、後でキャンディーズと名付けられたことである。歌手グループとしてキャンディーズが募集されたわけではない。

「東京音楽学院があり、(略)新人発掘の場となっていたんですね。そこから生まれたのがキャンディーズだったのですが、当初はランの代わりに男の子が一人居たんですよ。(略)その彼をヴォーカルにして何か面白い演出はできないか、とリハーサルを何回かしていたんですが、幸か不幸か(略)リタイヤしちゃんたんですよ。で、その代わりに、と選ばれたのがランだったんです。」(渡辺音楽出版の中島二千六氏)

「キャンディーズは、もともと歌手のバックで踊る「スクールメイツ」 から3人ピックアップしてほしいというNHKの要請で結成。当初選ばれたのは伊藤蘭、 藤村美樹と後にソロデビューする太田裕美だったが、声質や歌い方が合わないと、太田に代わり田中が入ることになった。」(渡辺プロ取締役制作部長の松下治夫氏著「芸能王国渡辺プロの真実」(青志社))

これらの話は後で作った話のように思えてならない。太田裕美さんは選ばれなかったと言っているし、NHKのプロデューサーもそのような説明はしていない。とにかく物事が動き出したのはキャンディーズの三人がマスコットガールになってからで、キャンディーズと関連づけられたそれ以前の話しは仮に事実としても誇張であろう。なおNHK「歌謡グランドショー」にマスコットガールとして起用されたのが1972年4月で、1973年4月にはTBS「8時だヨ!全員集合」にアシスタントとしてレギュラー出演している。レコードレビューは同年9月1日である。

(「ドキュメンタリー オブ キャンディーズ」を参考にしました。お礼を申し上げます)

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